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2024

0521
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2009

0426
とりあえず、4月はこの舞台を楽しみにがんばってました!
ミュージカルショー「トライアングル」△
観てきました~♪

かつて、何度も上演された木の実ナナさんと細川俊之さんによる「ショーガール」(私は観てないのですけども)。
その舞台の流れを受けての上演なのですって!
歌とダンスと、元気で楽しくほんのり切ないストーリー。
良質のエンターテイメントの舞台でした♪

出演は、井上芳雄さんと新納慎也さんと彩乃かなみさんの3人だけ。
3人芝居です。
新納さんの舞台は、「ラ・カージュ・オ・フォール」で二度観たことがありましたが、ほかのお二人の舞台は初めて。
どきどきしながら行きましたが、最初から最後まで、役者さん3人の魅力がたっぷりあふれる舞台でした。
演出家さんと脚本家さんが、(偉そうな言い方になっちゃいますが)この3人の役者さんを生かす道を本当によくご存知なのだなぁ、と痛感しました。
「ショー」というだけあって、
また脚本家さんが、歌とダンスの入った脚本は初めて、というこもあるのか、
歌の入り方が、一般的なミュージカルとは違っていて、新鮮でした。
登場人物が「歌います!」って宣言して歌い始めるのって…!
はじめ、ちょっと笑ってしまいましたわ☆うぷぷ
(私はどっちも好きかな~)

どっちかというとシンプルな舞台美術、衣装や照明も、
うるさくなく、舞台の雰囲気にあっていて、しっくりときてました。
舞台上でのバンドの生演奏もさすがの迫力。

最後、ストーリーのオチは、ちょっと読めちゃいましたけど。
そんなことは別にかまわないのです!
観て、元気になって、幸せな気分になって、
「さぁ、また明日、ここからがんばろ~」って思える舞台だったから。

もっともっと地方公演があればいいのになぁ…。
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2009

0323
うは…「日記」でなく「週記」になってますね…。そのうち「月記」になってしまったりして…!

あんまりCDを買うことのない私ですが、レンタルでなく、その自分で買っているCDの3分の2くらいは、実にミュージカルやミュージカル映画のCDです。

「舞台なのに曲だけ聞いて面白いの?」とよく言われますが…ものすごーく面白いです♪
音楽聞いて、頭の中では舞台をいろいろと想像したり、想いをめぐらしたり☆
そんなことしてると、生の舞台が観たくてしかたなくなっちゃうんですけどね。

そもそもミュージカルっていきなり歌いだしたり(ミュージカルが苦手な友人はこれがダメなそう。どんなにシリアスなシーンでも、突如歌い出された瞬間に爆笑しそうになるんですって…失礼な!)、
長大な原作があったりすると展開が妙に急だったりするので、
ちょっと変なところはありますが、私はそういうツッコミどころも含めて大好きです。

そのミュージカルのCDですから、やっぱりちょっとヘン(笑)。
歌の中でいきなりセリフが入ってきたり、セリフの部分はすっ飛ばして音楽だけ編集録音してるCDだと、話が急に飛んでしまったり。
で、私はそういうところも含めて、やっぱり好きなのです。
大好きなRENTは、言葉がひとつもわかりもしないのに、オランダ語版とかまでも買ってしまったし、
ウェストサイド物語にいたっては、何枚CD持ってるだろう…。

そして、今、我が家でエンドレスで流れているのが、「レ・ミゼラブル」のCD。
レ・ミゼもいろいろCDがありますが、最近かけているのは日本キャストの上演録音のバージョンですから、もちろん日本語♪
レ・ミゼラブルは、いわゆる普通のセリフはなくて、2時間半ほどの芝居の間、ずっと歌ってます。
セリフの部分も全部、歌。
日本語に訳するときに、語感を整えたり、リズムに合わせるために言葉を削っているところがあるんでしょうけど、それがぴたっとはまっていて、ついつい口ずさんでしまいます。

繰り返しいろんなシーンで何度も同じフレーズが流れるので、聞いていて、とても心地よいのです。
最初のころ、歌詞カードを見ながら、ご機嫌で歌ってました(今では、ソラで歌える…♪)。

仕事してても、頭の中で、ぐるぐるとレ・ミゼラブルのナンバーが流れてるって…ちょっと聞きすぎかもしれない…。
ああ、舞台が観たいよ~~!!

そういえば、はじめて「少年少女の世界文学全集」みたいな本で、子ども用にリライトされたレ・ミゼラブルを読んだとき、タイトルが「ああ無情」でした。
これが「レ・ミゼラブル」だって知ったのは、だいぶあとになってからでしたね…。

そして、主人公のジャン・バルジャンの名前を見ると、つい「山本山」を彷彿としてしまう私でした!

2009

0301
「椿姫」を下敷きに作られた、新作ミュージカル「マルグリット」。
「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」を作ったコンビの新作と聞けば、どきどきわくわく。

舞台は、第二次世界大戦中、ドイツ占領下のパリ。
歌姫・マルグリットには、宝塚を退団して、初の舞台となる、春野寿美礼さん。
マルグリットを囲っている、ドイツ人将校・オットーに、寺脇康文さん。
マルグリットに恋焦がれる青年アルマンに、田代万里生さん。
というメインキャスト。
(たはは…知っているのは、寺脇さんだけでした。それも、TVドラマ・映画の中での寺脇さんのみ…主役3人の舞台は、それぞれ初めて観ました)



****以下、舞台のネタバレを含みます!!****





開演前。どでかいホールの、どでかい緞帳に、どでかいマルグリットの顔。
大きな瞳がじーっと客席に注がれます。
それも静止画ではなく、時折ゆーっくりまばたきするという…ひょえ!こ、怖い…。
ホールに入って、緞帳見た瞬間、びっくりして、立ち止まってしまいました。
しかも私が見た瞬間に、バチっとまばたきされまして…!
なにも心つもりがなかったから、お、驚いた…!!
芝居を観て納得しましたが、あれ、鏡に向かっているマルグリットなんですね。
印象的なシーンで、マルグリットが鏡に向かいながら、切々と心情を歌い上げるシーンがありましたし、
舞台美術や照明も、鏡を思わせるような反射が多用されてました。

それにしたって、あの緞帳、インパクトありすぎる…!!(夢に出てきそう~)

物語は、ホールの大きさにすると、どちらかというと少人数のキャストで進みます。
あんまり派手なシーンもないし、堅実に、ひとつひとつのシーンを丁寧に積み重ねていく、という印象の演出でした。
マルグリットとオットー、アルマンの愛情のもつれ。
レジスタンスの活動をしているアルマンの姉・アネットとその恋人(ユダヤ人)のルシアン、ふたりの友人のピエロを中心とする、政治がらみの動向。
このふたつの物語が主軸となり、からみあってゆきます。

ミュージカルにはお馴染みのアンサンブル(群集)の役者さんたちは、主にマルグリットの取り巻きとして登場します。フランス人なのに、マルグリットにたかってドイツ人将校に便宜をはかってもらおうとする人々。そして、パリがドイツ軍から解放されたのちには、マルグリットにリンチを加える、実にわかりやすい群集。

全体的に、なんとなく想像していたのよりも、しっとりと落ち着いた芝居でした。
いい意味でいうと、ケレンのない(見た目の派手さでごまかしたりしない)、じっくりと人間を表現しようとした硬質の舞台。
悪い意味でいうと、あまり強い印象の残らない、「もう一度観たい!」という、いてもたってもいられないような衝動の起こらない舞台。
歌も、はじめて聴いたせいもあるかもしれないけど、終演後に何度もくちずさんでしまうような状況には、私はなりませんでした。
きれいな曲ばかりだし、いいと思うんですけど、なにが足りないのかなぁ…。
強烈なインパクト、というのは、確かにないかも。

観た人の評価がかなり極端に分かれているようですが、それがよくわかるような…。
ウェストエンドでは、ロングランにならず、なかば打ち切りのような形だったともどこかで聞いたけど、ほんとかな?

私の好みとしては、もう少し長くなってもいいので、後半の展開をもうちょっとじっくり人間を描きこんで観たかったな、というのと、ホールが大きすぎる!ということ。
ウェストエンドでは、どのくらいの箱でやったのかしら…。
キャパ800くらいの箱で、見たいなぁ…って、舞台装置が入らないか!そんな小屋じゃ!!

舞台美術と照明は、とってもとってもステキでした。
特に照明は素晴らしかったです。
照明の専門的なことはわからないけれど、でしゃばることなく、でもしっかりと存在感を示し、その明かりが登場人物の心情やそのシーンを象徴しているんだなぁと感じられるところが、数え切れないほどありました。
びっくり緞帳も含めて、ひとつの世界を作り上げている完成度の高さに感動!
ウェストエンドのをそのまま持ってきたそうですが…うーん、すごい。
舞台上で、板が回転して、次々と机や椅子などの道具が登場したり去ったり…そのぐるぐる装置転換が、ちょっと多すぎて、思わず笑ってしまいそうになったけど(このぐるぐるは、私は個人的に好きではないのです。ちゃちなカラクリ見せられてるようで…やっちゃいけないとは思わないけど、舞台としての面白みは半減じゃないかなぁ…)。

役者さんはね。
もと宝塚の男役トップだった女優さんと、声楽家の青年と、TVドラマやストレートプレイの舞台出身の男優さん(もちろん歌を専門的にはやってらっしゃらない)。
メインの3人の役者さんの、歌や芝居の質のバラバラさ加減が、いいのか悪いのか…。
それぞれ魅力的な役者さんなんですけど、「ひとつの舞台の調和」という点では、どうなのかなぁ…。
これも好みが分かれるところですよね。
私は、ちょっとイマイチだったかも…。ひとりひとりのシーンでは気にならない部分が、ふたりや三人のシーンになると…あちゃ!
その点、アンサンブルの皆さんは、「調和」が命のパートなだけに、ほんとに皆さん達者で♪
大好きでした。

新作ミュージカルが観れたのは、とっても楽しかったです。
硬派な芝居で、作り手のみなさんの真摯さが伝わってきました。
公演を重ねると、またいろいろと変わっていくのかな。

2009

0122
観てきました! 9年ぶりの「ラ・カージュ・オ・フォール」!!

私が大好きなミュージカルの演目は、人から勧められたりレビューを読んだりして「さぁ、観にいくぞ!」といって出会った作品よりも、ひょんな偶然で出会った作品が圧倒的に多いです。

「ラ・カージュ」もそうでした。
学生の時、たまたま町をふらふらしていて、金券ショップの前を通ったんです。

「このところ、ちょっと時間に余裕があるし、芝居観にいこうかな~。なにか芝居のチケットおいてるかなぁ」
と覗いたら、そこにあったのが、数日後の「ラ・カージュ」のチケット。
本番が近いので、チケット代がえらく下がってました。

タイトルも聞いたことないし、タイトルの言葉の意味もわかんないし、どんな芝居かわかんないけど、なんとなく、その音のステキなフレーズに惹かれた私はチケットを購入。
初「・ラカージュ」となりました♪

大きなホールで、席も三階席。
視力のよくない私には、役者さんは豆つぶのようでしたが…。

めちゃくちゃ良かった!!
歌がとっても印象的で、終演後もずーっと頭の中でリフレインしてました。
とってもハートフルなお芝居で、気持ちも明るくリフレッシュ。
同じ演目を(同じ公演クールの中で)繰り返し観にいく方ではないんですけど、
思わずもう一回行こうかと思ったくらい!

それ以来、私の大好きなミュージカルのひとつです。
(英語版だけど、CD探して、買ってしまったもの♪)

「ラ・カージュ・オ・フォ-ル」は、南仏のとあるナイトクラブ(ゲイクラブ)の名前。
そこの経営者ジョルジュと、看板歌姫のザザ。
ザザことアルバンとジョルジュは、実は20年以上をともに過ごした夫婦なのでした☆
…ふたりとも、男の人ですけどね♪
でも、年を経て、容姿が衰えていくアルバンは、ステージに立つのに、ちょっと情緒不安定気味。
なだめすかすジョルジュ。
ふたりは、ちょっと倦怠期。
そんな中、ジョルジュの実の息子(ある女性との一夜の過ち(?)の結果だとか…)である、ジャン・ミッシェルが、アンヌという女の子と婚約すると言い出します。
そうして、アンヌの両親が、ジャン・ミッシェルの両親に会いにくるというのですが…アンヌの両親は、保守的な政治家。迫る選挙公約で、「当選の暁には、ゲイクラブはすべてぶっつぶす!」と断言しているような御仁。
だから、ジャン・ミッシェルは、育ての母親であるアルバンをアンヌの両親に会わせたくない、と言うのですが…。

というお話。
最後は、大団円。
これ以上ない、すばらしいハッピーエンドで、心がほわんとあったかくなる、家族の愛の物語です。

やっぱり舞台の上は、幸せがよいです。
現実の世知辛さを忘れられるもの♪

アルバン(ザザ)役は、はじめて「ラ・カージュ」を観たときと同じ、市村正親さん。
たくさんアドリブもあって楽しく、とてもかわいらしく、いじらしい、そして凛としたザザでした。
市村ザザは、これがファイナルだとか。
…うう、淋しいよぉ…。
もったいない…。年齢的に厳しいのかなぁ…。

ジョルジュは、今回が初という、鹿賀丈史さん。
クラブのオーナーとして、クラブのお客様に挨拶するシーンが度々あるのですけど、
なんだか昔の「料理の鉄人」をちょこっと思い出してしまいました。
市村さんとは劇団四季以来の共演なのかな…。
息、ぴったりでした♪

前半の1幕は、大部分が、クラブ「ラ・カージュ」のショーの場面なのですが、
ザザ以外のクラブの踊り子たち(もちろん女装した男性)のダンスが圧巻!!
もう、どこを見ても、見所だらけで、惚れ惚れしてました。
舞台は一度きり、生が命なのはよくよくわかってるけど、
何度も繰り返して観たくなっちゃいます。

男の人の女装だけど、ほんっとキレイ。
舞台の魔法ってのは、実に不思議です。
衣装とメイクと照明と、なにより、役者さんたちの演じる力。
ちゃんと女の子のかわいらしさとかが見えるのに、肉体は男の人だから、ものすんごく、動きのキレがよくて、ビシーっとそろってて…!!
大迫力。
でもって、ドレスの裾から、よく足がのぞくんだけど…あんなに足がキレイだなんて反則だと思う…。

ミュージカルに、こういうアンサンブルの役はつきものだけど、
ほんとに「ラ・カージュ」のアンサンブルはステキです。

ミュージカルナンバーもやっぱりどれも耳と心に残って、
帰り道では、やっぱりずーっとリフレインしてました。
中でも、1幕のラスト、「両親同士の対面の場にアルバンは出席しないでほしい、とジャン・ミッシェルが考えている」ことを知ったアルバンが、
「それでも、私は私なの。私は私であることに誇りを持っている」と歌うシーンは、
その抑えた慟哭に引き込まれました。
思い出しても、鳥肌がたちます…!

最後は、客席ほぼ全員による、スタンディング・オベーション。
アンコールの拍手もなりやまず…何回幕が上がったかなぁ…。

とってもとっても、幸せな3時間半でした♪

2009

0111
ミュージカル「RENT」、日本人キャストの公演を見てきました!(もう、一昨日のことなんですけど)

大好きな演目。
学生のころ、日本キャストの初演を初めて見て以来の大ファンで、「RENT」の公演ときくと、なにはともあれ、すっ飛んでいってしまいます。

日本人キャストでの公演は、今回で3度目。
前の2回とは違って、東宝が上演権を獲得しての公演で、東宝版RENTとしての第1回目。
キャストももちろん一新。演出家もはじめての人。
キャストや演出についての予備知識なしに、RENT大好きな友達と一緒に観にいったのですけど…。

うお…び、びっくり…!!
これ、RENTだけど、RENTじゃない…!?

歌やセリフの大部分は、全部、ブロードウェイのオリジナルと同じ♪
(翻訳は、今回新たにされたもので、もちろん、日本語に直されてますけど)
でも、演出がところどころオリジナルとおんなじなのに、違うところがちらほら…。
「ええっ!それ、変えちゃダメじゃない…!?」なんて思うところが変わってたりして、
がっかりするやら、呆気にとられるやら…。

観ている最中にも、だんだん、テンションが落ちていく自分を感じてしまいました。
(隣の友達も、同様の様子で…わは)

芝居はナマモノですから。
公演ごとに違ってくるのは、当然だし、それがまた面白いところだと思うんですけど。
新たな演出をするなら、徹底したらいいのに、それがまた、オリジナルを踏襲するところとそうじゃない部分が中途半端に混じっている感じで…。

新しい可能性を追求したい、ってことだったのかなぁ…。
それにしても、オリジナルのファンの、賛否が分かれそうな舞台でした☆

芝居は、舞台の上で、観客の目の前で、
まさにいま、「人」が「生きている」からこそ、面白い。
話を知っていても、セリフも歌も覚えてしまっていても、だから、何度でも、繰り返し繰り返し、観たくなる。
でも、その「ライブ」感というのは、セリフをがなって言うことではないし、音響レベルをあげて得られるものではないと思うのです。

そういう意味で、今回のRENTは、私は音響が大きすぎると感じたし、役者さんが音楽に負けじ、また他の役者に負けじと怒鳴っているだけにしか見えなくて…。

期待していたものと違う、ということは、よくあることなんですけど、
いい意味で思い切り裏切って欲しかったなぁ、としみじみ思うのです。

というわけで、芝居がはねてからの帰り道。
友達とずーっと延々、RENT語りをしていました。これがまた、とっても楽しくて!!
同好の士というのは、やっぱりよいですねぇ♪うぷぷ。

2008

1214
学生のころに知った、劇団そとばこまちの作品「冬の絵空」の上演を観てきました(今回は、そとばこまちとしての上演ではないですが)。

大好きな作品なので、思いいれもひとしお。
そとばこまちの劇団員であった生瀬勝久さんが、出演されるということで、とってもとっても期待してました。

うふふ。
期待は大当たり。
休憩はさんで、約2時間半の舞台でしたが、あっという間に作品の世界に引き込まれました。


↓↓ 以下、ネタばれです…!ご注意を!!

「冬の絵空」は、元禄時代を舞台にした作品。
12月の日本のお約束、赤穂浪士の討ち入り話を下敷きにしています。
でも、その解釈は、奇想天外。
世の人々が英雄視する「大石内蔵助」は、天野屋という一商人のたくらみによって仕掛けられた「芝居」であり、
実は、沢村宗十郎という役者であった…とかとか。
虚と実がいりみだれ、人が「自分とは真実、何者であるのか」「おのれがおのれであると、どのように証をたてていくのか」問い続ける物語です。

天野屋の娘・お軽との結婚を許してもらうため、「大石内蔵助」を演じることを受け入れざるを得なかった、役者・沢村宗十郎。
この役を、藤木直人さんが、華麗に演じてました。
はじめて、生の舞台で彼を見ましたが、きれいな人ですねぇ…。
欲をいえば、歌舞伎の見得を切るとこは、もちょっと迫力が欲しかったなぁ、というのと、
後半、討ち入りに行った宗十郎が、おのれの証をたてるためには「こうすりゃいいんですかい」と血を吐くように吐露しながら、吉良邸の武士を斬っていくところで、おさえ気味の演技だったのがもったいなかったかなぁ、と…(ここは、宗十郎の本音を前面に出していいんでないのかしら…)。

生瀬さんの天野屋はさすが。
存在が際立っているのに、それが、舞台の世界の邪魔にはならない。
彼が出てくると、すいっと視線がそっちを向いてしまいます。
この作品の中で一番謎なのは、天野屋の心底ですけども…。

ああ、もう一回観たいなぁ…。

芝居の最後、大道具として、満開の桜が出てくるのですが、照明によって、みえ方が変わるのです。
ある場面では桃色の美しい花盛りの桜に。
ある場面では、蒼白とも見える、真っ白で冷酷な桜に。
桜の下に立つ登場人物の心情を写し取った桜が、見事でした。
そういう演出って、けれんがあって好きじゃない人もいると思いますが、今回については、私はとってもしっくりと心に残りました。

2008

0730
私の「大好きなミュージカルベスト3」で、不動なのは、「ウェスト・サイド・ストーリー」(芝居好きに火をつけたきかけなので、もう別格♪)と「RENT」のふたつ。
3つめに何を入れるかは…うーん、悩むところ。他にも好きな舞台は、いっぱいあります。

で、その「RENT」。
ブロードウェイでもロングラン、映画にもなったので、いまやよく知られる舞台だと思います。
初演の初日に、作者のラーソンさんがお亡くなりになった、ということでもショッキングな作品。

私は、日本版キャストの初演に観に行って以来、大大大好きで、「RENT」と聞けば、なにがなんでもすっ飛んで観にいっていました。

その初演の時も、偶然、別の舞台のチケットを買いに、あるホールのインフォメーションに行ってたんです。
そしたら、そのホールで今後上演される舞台のPRビデオが、ホール前の大画面で流れていて、耳に届いたのが、「RENT」の「seasons of love」という曲。
あまりに心に残る歌に惹かれて、内容もよく知らないのに、ふらふらと「RENT」のチケットを買って、観に行ってしまいました。
こういう勘は、まずはずれたことのない私!
予備知識なしに観た「RENT」は、衝撃的で、だけど普遍的な情愛をたくさん描かれていて、ひとつひとつがとっても新鮮でした。

そうして、始まった私の「RENT」通い。

今年は、三度目の日本版キャストでの公演があるとのこと!
初演と再演は、同じ役者さんが多く出てらしたけど、三度目の今回は、新キャスト♪
どんな「RENT」を見せてくれるのか、とてもとても楽しみです。

はやく観たいな~。

2008

0705
劇団四季の舞台「ウェストサイド・ストーリー」を観てきました!

中学生のとき、のぞきにいった近くの高校の文化祭。
高校3年生のあるクラスが演じていた劇が、ウェストサイドストーリーでした。
芝居もダンスもさることながら、舞台の脇では音楽が生演奏…♪
プロの役者さんでなく、自分とそんなに年のかわらない高校生がこれだけの舞台を作り上げていることに、
感動してしまったことをよく覚えています。
それが、私とウェストサイドストーリーとの、ファーストコンタクト。

そのあと、映画を見て、CDを聞きて、さまざまな舞台(ブロードウェイの来日公演やタカラヅカの公演)を観て、「ウェストサイドストーリー」と聞けば飛びつく!という日々を過ごして今に至るのでした。
四季版のウェストサイドは今回が初めて。
ロビンスのオリジナル振り付けの再現ということでも期待して行きました♪

さすがのダンス、圧巻でした!!
私が大好きなアニタ(ヒロイン・マリアのお兄さんの恋人)を中心とするナンバー「アメリカ」もとってもステキで、
アメリカが終わった瞬間、「ああ、巻き戻してもう一度観たい!」と思ってしまいました。
アニタ役の女優さんも姉御肌で、でもベルナルド(マリアのお兄さん)に恋してるかわいい女性で、マリアのよき理解者、というアニタをとっても魅力的に演じてらして、私が今回の舞台で一番虜になった役者さんでした。

マリアもはじめて恋した女の子の可憐さと無邪気さと残酷さを併せ持っていました。
ただね…トニーがね…あまりにも思い込みの激しい、単純な男に見えてしまって…セリフ(脚本)のせいか、演じ方のせいか…。
私はちょっと冷ややかにみてしまいました。
いえ…そういう話なんですけどね。

面白かったのは、終わってから。
カーテンコールで、何度も緞帳が降りてはまたあがって挨拶…を繰り返すことに、
あまりミュージカルを見たことがないのか、後ろの席のおばさんふたりが、オオウケで…!!
「あら、また上がったわ」
「(緞帳)降りてもすぐに上がるのね」
「これいつまで続くの?」
「拍手し続けるのね」
「ほら、また上がるわ」
なんて感じで、ずーっと大笑いしながら、拍手。
たしかに、ちょっとヘンな感じではあるんでしょうねぇ…。

ストレートプレイでもアンコールがあることもあるけど、こんなに何度も繰り返したりしないもんねぇ…。

2008

0602
駅や電車でいろいろ見かける、多様な広告やポスター。
いかに見る人を一瞬で捕らえるのか、工夫がさまざま凝らされていて、ついニヤッとしてしまうものも多いです。

で。
最近の私をニヤリとさせているのは、華やかな宝塚歌劇団の上演ポスター。
タカラヅカのホンモノの舞台は、片手で数えるほどしか観たことはありませんが、あのゴージャスさと独特の雰囲気は大好き。
むかーし、TVの「花の指定席」(ってタイトルだったかな?)という番組で、タカラヅカの上演をTV放送してくれていたころ、とても楽しみに、毎回一生懸命見てました。
ビデオにとって、何度も繰り返し見て、歌もそらんじてましたね♪
剣幸さんがトップをされてたころの月組にぞっこんでした。
相手の娘役こだま愛さんも、とっても可愛らしくて。
「ル・ポアゾン」という演目はなかでもとびきりステキで、再生しすぎてビデオテープが擦り切れてしまったほどでした…。
(今でも歌えますとも!! ル、ポ、ア、ゾ~~ン~、ル・ポアゾ~~ン♪)

そうそう、ポスターの話でしたね。
私が気になるポスターは、次の公演の宣伝。
駅の壁に大きなポスターがペタペタペタと何枚も貼ってあります。
そのタイトルが、「スカーレット・ピンパーネル」というのです。

はじめて見たとき、「え??」と思わずまじまじと見直してしまいました。
だって、「ピンハーネル」って見えたんです…。

ピンハーネル…ピンハネル…ピンはねる…ピンはね…。

「風とともに去りぬ」のスカーレット・オハラが、ピンはねしてるところを想像してしまいました…。
…ケチくさい…。
ごめんね、スカーレット。

そういう話ではありません。
もちろん☆

2008

0524
ひょっこり時間を作ることができたので、「ガバメント・オブ・ドッグス」のコントライブを観に行ってきました。

中之島演劇祭2008の参加作品のひとつで、新ABCホールでの公演。
客席はもういっぱいいっぱいでした♪
11年ぶりの復活ライブということで、きっと往年(?)のファンもはじめの方も、楽しみに観に来られたんでしょうね。
かくいう私は、11年前の「ガバメント・オブ・ドッグス」は観たことがなかったのですが、そのメンバーのうち、土田さん・水沼さんの劇団「MONO」の上演は何度も観たことがあって、大好きな劇団のひとつなので、そういうつながりで楽しみに行きました。

全部で12本のコント。
オープニングから、もうつかみはバッチリで。
オープニング。(ご注意を☆以下、ちょっとネタばらしです…!!)



自販機に飲み物を買いに出た男性が、ガラの悪い男にからまれている女を見かけてしまい、助けるべきか否か葛藤する…。
その男性の心の中に登場する「良心」「悪」「迷い」…迷ってどうする!!(笑)
そして、最後に男性の心の中に登場するきわめつけは、「木屋町のおばちゃん」!!!


ああもう、可笑しすぎる!(文字で書いても、あんまり面白さは伝わりませんよねぇ…)
思い出しても、ぷぷぷっと笑い出してしまいます。
他にも、七三分けに愛情を抱いてしまう男性の苦悩とか…(←私の一番好きだったお話)

会場からはずーっと、クスクス笑いから爆笑まで、いろんな笑いが渦巻いていました。
上演時間はたったの1時間半。
終わったときの感覚は1時間もたっていないという感じで、「え?もう終り?まだまだ観たいよ~」という気分でした。

役者さん5人のカーテンコールが終わって、ホールに客電がついても、まだまだ鳴り止まない拍手。
ミュージカル等では、拍手によって何度も繰り返しカーテンコールがあるのは珍しくないんですけど、ストレートプレイでは、滅多にないこと。
客電もついちゃったし、何人か帰るお客さんもいるし、ダメかなぁ…と思いつつも、私もめいっぱい拍手し続けてました。
そしたら、「もう終わりだ~」と楽屋に戻ってネクタイもはずしちゃった役者さんたちが、慌てた様子で出てきてくれました。
わーーーい!!
最後に楽しいトークも聞けて、大満足です。
久々にリフレッシュ!

ガバメント・オブ・ドッグスの今公演のタイトルも、「Refresh!」なのでした♪


そして、今日は、友達のバースデーです。
お誕生日、おめでとうです!!
直接会えないけれど、祝福をこめて。
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