忍者ブログ

2024

0522
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009

0310
先日読んでいた本で初めて出会った漢字。
それが、あなたでした。

「辷」

漢数字の「一」に「シンニョウ」。
一瞬読めなくて、マジマジと本文を見つめてしまいました。

「~スキーを辷って…云々」

とありまして、「辷」はもちろん「すべる」と読むとのことです。

へぇ…!!こんな漢字あったんだ…。
単純そうでいて、奥が深そう♪
嬉しくなって、つい漢和辞典をひいてしまいました。

国字(日本製漢字)のひとつだそうです。
音読みはナシ。訓読みの「すべる」のみ。
意味は、当然「滑る」に同じで、「なめらかに進む」ということ。

シンニョウそのものが、「道を歩く」という意味だから、
それに平らな一本道の「一」を組み合わせて、
「すべる」の意味を表すんですって。

…んん??
納得しかけて、ふと首を傾げる私。

「一」は、斜めではなく「平ら」なんでしょ?
なんで滑るのかしらん…。

平坦な道。なんの障害物もない、「一」の字みたいな道で滑るなんて、よっぽどのおっちょこちょいではないかと…もごもごもご★

あ!そっか!!
どこまでも平らな道が続いていると思い込んで、「一」な道をスタスタ歩いていたら、いつのまにか端っこまで来ていたことに気づかず、そのまま、足を滑らせてすってんころりん、「一」の端っこから落っこちる…と。

だって、「辷」の字には、「失脚する」とか「ふみはずす」という意味もあるそうですから。
平坦な道に見えても、穴はいろんなとこにあいているのですね…。
油断禁物。

そして、今にも足を踏み外して、「辷」って転びそうな、昨今の日本の政界を思い出してしまうのでした!!
PR

2009

0128

日々「変」わり映えがしないと、書くことがなくて、漢字シリーズに走ってしまいます。

というわけで、気になる漢字その2は「変」。

毎年、年末に清水寺で発表される今年の漢字。2008年を表す漢字が「変」でしたね。
異変、政変、激変、変節、変乱…エトセトラ。
思いあたることは、あれもこれも。

オバマさんも「Change」ってアピールしてるし。

なにかと「変」なことの多いご時世でもあります☆

というわけで「変」です。

この漢字の何が気になるって、部首です、部首。

私、「変」の部首って、ずっと「なべぶた」だと思ってたんですよね(変の一番上の部分)。
だって「変」の上半分の「亦」という漢字の部首は、「なべぶた」なんですよ?
だったら、「変」もそうだろうって。

違うんですね…。
「変」の部首は、漢字の下半分のところ。
「すいにょう」っていうんですって。

同じ部首のお仲間は、「夏」。
はぁ…なるほど。
って思いますけど、漢和辞典見ても、「すいにょう」の部に上がってる漢字は、「変」と「夏」を含めても、たったの5つ。
少ない…!
「すいにょう」ってマイナーな子だったんだなぁ…ちょっと不憫。

そもそも、常用漢字の「変」は俗字によるものだそうで、
本来は、もっと難しい字。
その漢字を見て、「おおっ、その字には見覚えがあるぞ!」と懐かしくなってしまいました。

その昔、中学生だった私。
社会科の授業で一生懸命、難しい漢字を覚えましたとも。
鎌倉新仏教、一向宗(浄土真宗)の開祖、親鸞上人!
中学生泣かせの「鸞」の字。
「言葉を糸でサンドイッチして、鳥が飛ぶ(なんのこっちゃ)」なんて言って覚えてました。

「変」の本来の字(旧字体)は、その「鸞」の「鳥」の部分を「すいにょう」にかえたものだそうです。
漢字のなりたちとしては、会意文字。
「連続するものを断ち切って、かえる」という意味になるとか。

2009年。
悪い流れを断ち切って、少しでも良い方向に変わりますように!

といっても、どちらを「良い方向」と考えるのか。
それは、国や立場が変われば、これまた「変わる」ものなので、だから難しいんですよねぇ…。 

2009

0127
「ラ・カージュ」祭りを開催中だから、というわけではありませんが。
今回の漢字は、「曲」。
お芝居の脚本、「戯曲」の「曲」です。

「好きな漢字」シリーズではなく、「気になる漢字」と銘打ってみました。

「曲」って、「音曲」とか「戯曲」とかって熟語があるように、
「音楽の節」とか「お芝居の歌詞」という意味があるんですよね。

すてきな音楽やお芝居をふーっとイメージしてしまいます。

「曲水宴(きょくすいのえん)」なんて、平安時代の雅びな宮中行事を思い描いて、うっとりです。
(そのむかーし、中国で始められた、陰暦の3月3日に、曲水のほとりで、お酒を酌み交わしながら詩をよんだ宴会だそうです)

でも一方で、「歪曲」とか「曲学阿世」とか「曲者」とかっていうように、
「ゆがみ、曲がる」「偽る」「正しくない」という意味もある…。

なんだか、相反するような気がしてしまいます。

真理や道理を曲げたり、己れを偽ることは、とうてい褒められたものではないでしょうけど、
芸事に関する熟語に「曲」が使われるのも、また事実。

それって、一流の「芸術家」は、やっぱり一筋縄ではいかない、常人とは違う、曲がったところが必要…偏屈だ☆っていうことだったりして…!!

…ごめんなさい!!
でも、一流のアーチストは、折れ曲がった、譲れないこだわりがあってこそ!!ってとこもありますよね。

一流ではないけども(ごめん!)、演劇の世界で生きてる友人は、みんな、一風ヘンな人が多いしなぁ…。
うんうん。

2009

0119
「いちろう」さん、とか、「じろう」さんとか。
人名で、「~ろう」というときに、よく使われる漢字が、「郎」と「朗」ではないかなぁ、と思います。

で、同じ「いちろう」さんでも、
「一郎」さんよりも、「一朗」さんにトキメイテしまう私。

「朗」という字が大好きなのです。

音読みで「ロウ」。訓読みで「ほがらか」。
訓読みから、その字の意味はもう明らかすぎますけど、
曇りなく明るく、清らかで、たからか、という意味。

「朗」は、「良」と「月」が合わさった字。
「良い月」だから、すなわち、曇りなく明るいんですって!!

それを知ったとき、あまりの単純明快さに、いっぺんにこの漢字が好きになってしまいました。

月の良し悪しって、明るさで決まるのかぁ…。
明るくない月は、悪い月なのか…ということは、突っ込まずにおきましょう★

「明朗快活」って、よく学校の通知簿の担任所見欄とかに見る表現ですけど、
「明朗」って、ほんっっとに明るいんだろうなぁ。
「明るい」のダブルパンチの熟語ですもんね!


あ、でも、「源二郎」とか「源三郎」は、
「郎」の字だけど、とってもときめきます。
(真田信幸・幸村兄弟の幼名ですから♪)

2008

1219
「かおる」というのは、「香る」とも「馨る」とも「馥る」とも書きますけど、私はなんとなーく「薫る」と書くのが好きです。

「香る」は鼻で感ずるにおい。
「薫る」は雰囲気や肌で感ずるにおい。
そう使いわけるんだとか。

ふーん、なるほど…。
薫るは五感をフルにつかって、体で感じるにおい、ってことなのかな。
「風薫る五月」っていいますものね。
(あ、でも、若葉のツンとした匂いを「鼻で」感じる五月、っていうのもありかぁ…!)

「薫」の字を好きな理由のひとつは、音がいいということ。
「クン」。
ちょっと詰まった感じの音が、私好みです。
「クン」。
犬がクンクン鼻を鳴らして、においを味わっているところを想像するのは、私だけかしら…。

「燻製」という言葉の示すとおり、音符の「クン」というのは、「くすぶる」とか「いぶす」とかいう意味だそうです。
そして、「香をたきしめる」というところから転化して、「徳によって善に導く」という意味にもなったとか。
それで、「薫陶」とか「薫化」とか「薫育」っていう熟語が出てくるのですね。

なかでも、私が大好きなのが、「薫染(くんぜん)」という言葉。
友達から教えてもらって、「そっかぁ、そんな言葉があったんだ!」と初めて知った熟語です。

よいかおりが、ゆったりと移り、染み込んでいくように…。
よい影響を与えて、感化し、よい方向へ導いていく。

「薫染」の2文字目、「染まる」という字のイメージのせいでしょうか。
強く良いほうへ引っ張り上げる、というのではなくて、知らないうちに影響を受けて、
「あ、気がついたら、良いほうへ向かってる…」みたいな、雰囲気を受ける言葉です。
強制的な感じがないのです。

「薫染」。
いい言葉だなぁ…。

人と人との関係って、いろんな意味で「薫染」なのかもな、と思います。

2008

1216

好きな漢字つれづれ語りの第2弾は、「巴」。
実在したかどうかも定かじゃないけど、大好きな歴史上の女性「巴御前」の「巴」です。

「巴御前」は「鞆御前」とも書くように、「ともえ」って「鞆(弓を射るときに、左腕につけた皮の肘当て)」のことなんですよね。
勇ましい巴御前に、よく似合う名前だなぁ、なんて思います。

訓読みは「ともえ」「とものえ」、音読みは「ハ」。
フランスの首都パリを漢字で書くと、「巴里」って当て字になりますもんね。
あ、ても、私はパリは「巴黎」って書くほうが好きです♪
都市の名前としては、「里」が意味的にぴったりあってるのかもしれないけど、
夜明けの意味もある「黎」ってほうが、きらめく都市の発展を思わせて、しっくりくるような気がします。

むかーし、なにかの小説を読んでいて、
「巴旦杏の形の目」というような表現にお目にかかって。

子どもの私は、「巴旦杏(はたんきょう)」ってなんぞや??と、ハテナマーク。
きれいな容貌の女性の形容だったから、
「巴旦杏」ってのは、きっとすごくウツクシイモノなんだ!という思いと、
「ハタンキョウ」という、妙に耳ざわりのいい音が印象に残りました。

ハタンキョウ。

なんだか、神秘的で、麗しい感じが漂ってきませんか?
ちょっとオリエンタルな雰囲気。

決して「破綻京」…荒れ果てた都のことじゃ、ないですよ。うふふ。(ハタンときくと、つい「破綻」に変換されます…!)

その後、また別の小説(だったと思う…)で、「巴旦杏」に「アーモンド」とルビを振っているのを見て、
「あ!巴旦杏の目って、アーモンド型の目のことかぁ」と納得☆

実際は、巴旦杏って杏(あんず)の別種みたいですね。

そして、大好きな「巴」という字は、『漢語林』の解字によると、
象形の漢字で、へびが地面をにょろにょろ這っている様子をかたどったもので、
蛇とか渦巻きの意味を表しているんだとか…。

うひょー。
ヘビ…。

嫌いじゃないけど、好きでもない…。
確かに、爬虫類の「爬」って字にも、「巴」って入ってるもんねぇ…。

いきなり生々しい印象に変わるわぁ…。
そう思ってみると、「巴」の字が、地面に悠々ととぐろを巻くヘビに見えてくるから不思議。

あと、「巴」といえば、中国四川省の重慶あたりをさす言葉。
三国志の英雄、劉備玄徳の作った国は、巴蜀にあったんですよね。
(「レッドクリフ」、まだ見に行けてない…!!)

2008

1213
全然「日」記になっていない日記で恐縮です…。

日常を綴るにも、あまりココに書けるようなことのない日々日々。
というわけで、なにか気儘に書けること~と思いまして、大好きなものについて、つらつら書き綴ってみようかな、と考えてみたり。
手始めに、「漢字シリーズ」。

古文も漢文も大好き♪ 日本語、大好き♪

国語辞典も漢和辞典も、私の愛読書です。
国語辞典は『新明解国語辞典』。漢和辞典は『漢語林』。

適当に開いたページを好き勝手に読んでいく。
「こんな言葉、こんな漢字があったんだ~」という発見に満ちた、面白びっくり箱みたいな本です。
言葉を調べるためだけに存在するなんて、もったいない!!

というわけで、大好きな漢字その1は、せっかくなので、漢字の「漢」。

この字を見ると、つい反射的に「漢字!」とか、「中国の王朝!」(『史記』の項羽と劉邦って、学校で漢文を習ってすぐに読みました♪「虞や虞や、汝を如何せん~」)とか、って思ってしまうのですけど。

「漢」のつく熟語では、やっぱり中国を意味する「漢」が多いんですけど。

「漢」の偏は、「さんずい」ですものね。
「水」に関係するんですよね。
中国には、ずばり、「漢水」という名前の河(長江に流れ込む支流のひとつです☆)があったりして…。

ほかにも、「漢」には、天の川とか、銀河という意味があるそうです。
へぇ…。
あんまり、普段には使いませんよね。
「天漢(てんかん)」という熟語は、天の川のこと。
きれいだなぁ…。
「天の川」と呼ぶのと、「天漢」と呼ぶのとでは、同じ星の帯を見上げていても、なんだか違った心持ちがするような気がします。

私は、「漢」を「おとこ」と読むのが好きです。
「男」ではなく「漢」というと、気骨のある、惚れ惚れとする生き様を見せてくれる人、という印象があります。
ちょうど公開中の「レッドクリフ」、三国志に登場する好漢たちのように。
梁山泊の悪漢たちにも、「漢」という字をあてたいですねぇ…!うふふ。

そうそう。
「漢」は「あや」とも読みますよね。
日本史好きとしては、これははずせません。
「西文氏(かわちのふみうじ」「東漢氏(やまとのあやうじ)」。
5世紀以降、日本へ渡ってきた半島系の人々の氏を、一生懸命覚えましたっけ。高校生のころ。

そして、「東漢直駒(やまとのあやのあたいのこま)」。
蘇我入鹿らの意向を受けての崇峻天皇暗殺犯として知られています。
うーん!漢氏と蘇我氏との関係が気になるところ…。

…あれ、漢字の話から逸れてしまった…。
ま、いっか。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[03/04 ノエ]
[03/04 nya]
[08/29 nya]
[07/31 Kuma]
[07/31 Kuma]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ノエ
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
忍者ブログ [PR]
* Template by TMP