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2008

1219
「かおる」というのは、「香る」とも「馨る」とも「馥る」とも書きますけど、私はなんとなーく「薫る」と書くのが好きです。

「香る」は鼻で感ずるにおい。
「薫る」は雰囲気や肌で感ずるにおい。
そう使いわけるんだとか。

ふーん、なるほど…。
薫るは五感をフルにつかって、体で感じるにおい、ってことなのかな。
「風薫る五月」っていいますものね。
(あ、でも、若葉のツンとした匂いを「鼻で」感じる五月、っていうのもありかぁ…!)

「薫」の字を好きな理由のひとつは、音がいいということ。
「クン」。
ちょっと詰まった感じの音が、私好みです。
「クン」。
犬がクンクン鼻を鳴らして、においを味わっているところを想像するのは、私だけかしら…。

「燻製」という言葉の示すとおり、音符の「クン」というのは、「くすぶる」とか「いぶす」とかいう意味だそうです。
そして、「香をたきしめる」というところから転化して、「徳によって善に導く」という意味にもなったとか。
それで、「薫陶」とか「薫化」とか「薫育」っていう熟語が出てくるのですね。

なかでも、私が大好きなのが、「薫染(くんぜん)」という言葉。
友達から教えてもらって、「そっかぁ、そんな言葉があったんだ!」と初めて知った熟語です。

よいかおりが、ゆったりと移り、染み込んでいくように…。
よい影響を与えて、感化し、よい方向へ導いていく。

「薫染」の2文字目、「染まる」という字のイメージのせいでしょうか。
強く良いほうへ引っ張り上げる、というのではなくて、知らないうちに影響を受けて、
「あ、気がついたら、良いほうへ向かってる…」みたいな、雰囲気を受ける言葉です。
強制的な感じがないのです。

「薫染」。
いい言葉だなぁ…。

人と人との関係って、いろんな意味で「薫染」なのかもな、と思います。
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