2008
歴史好きとしては、「有栖川」と聞けば、つい和宮さんの夫となるはずだった「有栖川宮」を思い浮かべちゃうんですけど!
有栖川さんは、デビュー作『月光ゲーム』で、「90年代のクィーン」と賞賛された方。
クィーンファンとしては、ついつい手を伸ばしてしまいます。うふふ。
とってもエラリー・クィーンを愛してらっしゃるのね!と、どの作品を読んでも思います。
新本格の作家さんには、特にクィーン好きの方が多いですが。
クィーンの初期作品群の国名シリーズと同じく、国名を冠した有栖川さんのシリーズの7冊目(多分!)になるのが、『スイス時計の謎』。
英都大学の助教授(いまや、「准教授」ですねぇ…なんかヘンな感じです!)火村英生と、その友人で推理小説作家の有栖川有栖のシリーズでもあります。
基本は有栖が語り手ですが、倒叙ものもあります。(私は倒叙ものも大好きです。これってコロンボ警部の影響かも♪)
火村助教授は京都在住、有栖は大阪在住で、どちらも土地勘のある場所なので、読んでいて「ああ、あそこが舞台かぁ」とリアルにわかるのも、また楽しいです。
作者が大阪在住の方なので、作中の大阪弁もナチュラルで安心して読めますし!
『スイス時計の謎』には、中短編あわせて、4編の収録。
「あるYの悲劇」
「女彫刻家の首」
「シャイロックの密室」
「スイス時計の謎」
前の2編は実は他の本に収録されたのをすでに読んでいたため、今まで『スイス時計の謎』を読んでいなかったんです。
やっと読んだ~。
作者ご本人もあとがきでおっしゃってますが、ダイイングメッセージ、首のない死体、密室、本格ズバリの犯人当て、と多彩なラインナップ。
「あるYの悲劇」では、作中の謎もさることながら、被害者のお父さんが若かりし頃にものしたという、アングラ芝居の脚本の内容がめちゃくちゃ気になるのです…。
4編の中では、表題にもなっている「スイス時計の謎」が一番好きかな…。
クィーンの『ローマ帽子の謎』が出てくるのが、また嬉しかったり♪
時計にまつわるロジックには、つい「え?どういうこと?」って頭の回転が追いつかずに考え直してしまいましたけど!
ああ…またクィーンが読みたくなってきたなぁ…。
『ローマ帽子の謎』、懐かしい~~♪
2008
中之島演劇祭2008の参加作品のひとつで、新ABCホールでの公演。
客席はもういっぱいいっぱいでした♪
11年ぶりの復活ライブということで、きっと往年(?)のファンもはじめの方も、楽しみに観に来られたんでしょうね。
かくいう私は、11年前の「ガバメント・オブ・ドッグス」は観たことがなかったのですが、そのメンバーのうち、土田さん・水沼さんの劇団「MONO」の上演は何度も観たことがあって、大好きな劇団のひとつなので、そういうつながりで楽しみに行きました。
全部で12本のコント。
オープニングから、もうつかみはバッチリで。
オープニング。(ご注意を☆以下、ちょっとネタばらしです…!!)
自販機に飲み物を買いに出た男性が、ガラの悪い男にからまれている女を見かけてしまい、助けるべきか否か葛藤する…。
その男性の心の中に登場する「良心」「悪」「迷い」…迷ってどうする!!(笑)
そして、最後に男性の心の中に登場するきわめつけは、「木屋町のおばちゃん」!!!
ああもう、可笑しすぎる!(文字で書いても、あんまり面白さは伝わりませんよねぇ…)
思い出しても、ぷぷぷっと笑い出してしまいます。
他にも、七三分けに愛情を抱いてしまう男性の苦悩とか…(←私の一番好きだったお話)
会場からはずーっと、クスクス笑いから爆笑まで、いろんな笑いが渦巻いていました。
上演時間はたったの1時間半。
終わったときの感覚は1時間もたっていないという感じで、「え?もう終り?まだまだ観たいよ~」という気分でした。
役者さん5人のカーテンコールが終わって、ホールに客電がついても、まだまだ鳴り止まない拍手。
ミュージカル等では、拍手によって何度も繰り返しカーテンコールがあるのは珍しくないんですけど、ストレートプレイでは、滅多にないこと。
客電もついちゃったし、何人か帰るお客さんもいるし、ダメかなぁ…と思いつつも、私もめいっぱい拍手し続けてました。
そしたら、「もう終わりだ~」と楽屋に戻ってネクタイもはずしちゃった役者さんたちが、慌てた様子で出てきてくれました。
わーーーい!!
最後に楽しいトークも聞けて、大満足です。
久々にリフレッシュ!
ガバメント・オブ・ドッグスの今公演のタイトルも、「Refresh!」なのでした♪
そして、今日は、友達のバースデーです。
お誕生日、おめでとうです!!
直接会えないけれど、祝福をこめて。
2008
女子バレーボール、五輪切符をかけての最終予選♪
本日の相手は、韓国!
今日勝てば、日本は無傷の5連勝で、北京五輪の出場権が得られます。
1・2セットを日本が連取で、「よし、このまま突っ走れ~!!」と思ったのも束の間…あれ。
あららら。
弟3セットは韓国がゲット。
なんだかいや~な予感。
このあいだ、タイガースも勝ちゲームと思った交流戦の初戦を落としちゃったしな…。
でも、一度韓国に傾いたかと思った流れを、見事、弟4セットでは断ち切りましたとも!!
弟4セットは、日本が韓国を圧倒し、あっという間にマッチポイント♪
最後の25点目が入ったときは、思わずTVの前で拍手してしまいました…!
よかったねぇ…!!
おめでとう~~!!
五輪では、強豪ぞろいだけども、面白いゲーム、日本らしいスピードとテクニックと粘りのバレーを期待しています。
結果はね。それが実現したときに、ちゃんとついてくるものですから♪
試合後のインタビュー。
これまでの経緯を思い涙ぐむリベロの佐野さん(前のアテネ五輪の直前に、代表からはずされたことがあったのです…)と、天国の友人を思い涙ぐむ木村さおりん(一緒にバレーをやってきて世界を目指した仲間がお亡くなりになってます…)に、ほろりともらい泣き…。
2008
MOPのHPで、劇団主宰者の言葉として、紹介されてました。
やっぱりあと3回の公演で、今のMOPのメンバーでの公演は終了なんですって…くすん。
いろいろ事情はあるようで、「そうだよねぇ…」って頷けることもあるんですけど、
理由はどうあれ、残念で残念で残念で残念で残念で……以下省略。
このところ、MOPの公演は1年に1回なので、あと3回というのは、あと3年ということ。
あと3回は観れるんだなぁ、という思いと、あと3回しか観れないんだなぁ…って。
MOPの作品で「青猫物語」というのがあるんですけど、私が今までみたMOP作品の中で、1、2を争うくらい大好きな作品。
アンケートに、「再演を希望する作品」という項目があるときは、いつもいつもデカデカと「青猫物語」!!と書いていました。
(もうひとつあった再演希望の作品は、その後再演されて、大満足しました♪)
ファイナルまであと3作品ということは、毎回新作なのかしら…(今回は新作です)。
ということは、「青猫物語」はもう二度と生で観れないの…??
ああ…がっくし。
キムラ緑子さん演じるそらちゃん(←青猫物語のヒロイン)をもう一度観たかったよ…。
というわけで、落ち込みながらも、本日、先行予約で、無事にチケットをとりました!
よっし、リキ入れて観に行くぞ!!(公演はまだ先だけども…!)
2008
久々に、麻耶さんの『メルカトルと美袋のための殺人』を読み返していたら、妙に他の麻耶作品が読みたくなって、未読だった『名探偵 木更津悠也』を買ってしまいました。
タイトルからして、殊更「名探偵」と冠して、しょっていることが、また奇妙な懐かしさを呼び起こします。
きっとそういうことも含んで、採用されたタイトルなんでしょうけど。
「名探偵」と聞くだけで、なんだかドキドキワクワクしてしまうものです。ホームズ、明智小五郎にどっぷり惚れ込んだことのある身としては。
一種の連作短編集(中編集?)というのでしょうか。
4編がおさめられていて、異なる事件なのですが、どの事件にもいろんな形で、とある場所に出没するという「幽霊」のことがからんできます。
王道のホームズ&ワトソンコンビとして、木更津悠也&香月実朝が主人公ですが、ちょっと王道とは一味違うことが…!
香月実朝は、名探偵好きの読者以上に、木更津「名」探偵のファン。
とっても切れ者で、木更津ホームズよりも先に事件の解決の道筋もとっくに見出しているのに、香月ワトソンから進んでそれを提示することはなく、木更津の颯爽たる名探偵ぶりをうっとりと眺めています…。
香月の理想とする「名探偵」たることは、自分にはできないからですって!
緊張感の漂うふたりの関係も、興味のひとつ。
4つの事件は、「白幽霊」「禁区」「交換殺人」「時間外返却」。
漢字のみのタイトルが、また漢字好きの私の好みです。
いずれも私の土地勘のある場所が登場していたので、その点でも思わずニヤリ。
香月ワトソンいわく、
「名探偵は与えられた事象から、論理的想像力を駆使して、その陰に潜む悪意を読みとることが出来る特別な人種だ。たった一本の煙草の吸い殻やたった一瓶のヨードチンキから犯罪者の意図や正体を暴いてしまう」(「時間外返却」より)
思わず、嬉しくなってしまいました!
なんの作品を指しているのか、すぐにわかって♪
ヨードチンキ!!
もう大好きだよ~~~EQ。
こういうニンマリがたまりません。
一番面白かったのは「禁区」。
真相を暴いていく場面が、ちょっとシュールでスリムで、一番印象に残りました。
2008
そして、わがタイガース。
「新井選手が打点をあげた試合は負けない!」という神話もくずれ…勝ちゲームかと思った試合は、なんと逆転負け…ううう。
後半、あれよあれよとオリックスに打ちこまれるのに、茫然。
うん…こういうこともあるよね。
明日だ、また明日!!
オリックスで活躍する濱中選手を見て、ちょっとじんわりしてみたり☆
それにしても、今日の交流戦。
セ・リーグで勝ったのは、巨人だけですって。
あららら。
一方、女子バレーボールは、カザフスタンにストレートで勝利♪
3連勝だ、わっほい!!
このまま、突っ走れ~~~♪
2008
昔、なつかしビデオです。
なんだか無性に聞きたくなって、ごそごそ引っ張り出してきてしまいました。
某国営放送で、何年も前に放映していた「青春のポップス」という番組。
60~80年代くらいを中心とした洋楽ポップスを、毎回いろんなゲストのシンガーの皆さんが歌う、という番組でした。歌は視聴者からのリクエスト葉書をもとに選ばれていたようで☆
英語はからきしダメ、音楽ももっぱら邦楽かクラシックという私。
でも、両親はばっちりビートルズ世代で、家にはビートルズのLPがあふれかえってました。
だから、きっとね。
その番組も、最初は両親が見てたと思うんですよ。
でも、いつしか私も一緒に楽しみにしてて。
両親は「うわぁ、懐かしいわ~~」って気持ちで見てたんだろうけど、私は「今まで知らなかったけど、こんなステキな曲があったのね!」という新鮮な気持ちだったのです。
(もちろん、いくら洋楽オンチな私でも知っている著名な曲も、多かったですけども!)
それで、私はアナログにも、VHSに曲の部分ばっかり録画していって(コメントの部分はゴメンなさい!)、自分だけの「青春のポップス」ビデオを作製したのです。
そして、嬉しがって、何度も繰り返し聞いていました。
番組で知った曲のオリジナルを探して聞いたこともあったし、また、番組でいろんな歌手の方が、それはもう楽しそうに(きっとその人にとっても「青春」であろう)ポップスを歌っているのを見るのも、またとっても楽しかったのです。
THE CONVOYの歌う「ザッツ・ザ・ウェイ」のあまりのエンターテイメント性に惚れ惚れして(そのとき、初めてTHE CONVOYを見たのでした…)、彼らの舞台「THE CONVOY SHOW」を観に通うようになりました。
PPMの曲をたくさん聞いてすっかりファンになり(「パフ」がお気に入り♪)、ベスト版を自分で買って聞きまくったうえ、母と一緒になって、PPMの来日コンサートにいっちゃいました。
番組に出ていた歌手の皆さんはたいてい私でも知っているメジャーな方だったけれど、私がそれまで知らなかったVOXⅣというグループのハーモニーがステキで、CD買いにいったりも…!(彼らはいま、どうしてるのかなぁ…)
番組が終わっちゃったときは、とっても悲しかったなぁ…。
またこういう良質の歌番組、してくれないかな。
と、ビデオを見ながら、懐かしさにひたっているのでした。
(ああ!仕事が進まない!)
2008
日本史お題の小話…これを新しく書くのは、なんとほぼ半年ぶり…!ということに自分でもびっくらしました。
あららら。
ちょっと本棚で探し物をしていたら、昔、『今昔物語集』をコピーしたもの(好きな話をコピーしていたのです)が出てきて、思わず読んでしまいました。
そして、義孝少将の往生語に、ついつい書き出してしまったのでした。
私の好みがよくわかることに、コピーしてとってあるお話は、藤原義孝(清少納言のボーイフレンド・藤原行成のパパ)、藤原実資(その義孝の親友)、藤原公任(清少納言に歌を仕掛ける才人)、橘則光(清少納言のだんなさま!)、藤原実方(清少納言の恋人?)たちが出てくるもの。
まぁ…見事に清少納言がらみで好きな人々です。
ちなみに、『今昔物語集』の則光は実に男っぷりがよくて、惚れ惚れします(清少納言もきっと惚れ直すよ!でも彼女の前ではダメダメなとこが、また則光らしいんですけども!)
今回の「蓮華の音」で主役をはっているのは、藤原義懐。
マイナーかな…やっぱりマイナーかなぁ…。
花山朝では、とっても重要人物なんですけど。
『枕草子』で、私は彼にはじめて会いました。
まだ売れっこになる前の清少納言が、小一条での八講に出かけていったとき、いまをときめく義懐中納言に声をかけられ粋なやりとりをした、っていう話。
そりゃあ、もう、カッコよかったんでしょうねぇ…清少納言が、「えっへん!すごいでしょ!」といわんばかりに書いてますから!(私は彼女のこういうとこが大好きです)
あとで調べたら、これまた清少納言と仲良しの行成さまの叔父さんというではないですか!
ということは、あの容貌秀麗な義孝の弟さん!?
それを知ったとき、私はものすごくヒートアップ。
一時期、嬉しがって、義孝・義懐兄弟や行成のことをあれこれ調べまわってました。
そのころ、覚書に作っていたノートを見ると、いろんことがあれこれ自筆で書いてあって(パソコンなんて使ってませんでしたから)、当時の熱意についつい苦笑…。
それにしても、若くして亡くなる人の多い一族です。
挙賢・義孝兄弟の亡くなるときのお話は、何度読んでも、ふたりのお母さんの気持ちを思って、苦しくなります。
このとき、義懐ってどうしてたんだろう…と思っての、今回の「蓮華の音」です。
100%、創作ですけども☆
2008
残念ながら、TVで観戦はできなかったんですけど、帰宅してから、すぐさまニュースをチェック♪
(携帯電話はもっているけど、携帯でサイトを見るのが、とんと苦手な私…!)
初戦の相手は、ポーランド。
世界ランキングでは、日本のひとつ下にあたる相手。
セットカウント3-1で、日本の勝ちだそうです。
おめでと~~!!!
私が一番ファンなのは、セッターの竹下選手と、元気印の高橋みゆき選手。
おふたりをふくめ、全日本の活躍を映像で見るために、
これからスポーツニュースをハシゴしようと思います☆
明日の試合はリアルタイムで見れるといいなぁ…。
2008
そのうちの1枚は、学生のころから大好きで観に通っていた、劇団M.O.P.の公演の案内。
「わーい!!新しい公演やるんだ~」
と浮かれた次の瞬間、目が点…。
DMには、赤字で
「ファイナル・カウントダウン、開始!」
と書かれているではありませんか!
う…うそ!
ファイナルってどういう意味!?
解散しちゃうの??
三谷さん率いる「東京サンシャインボーイズ」が解散すると聞いたときと同じ衝撃でございます…。
違う意味の「ファイナル」だったらいいんだけど…!!!