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2025

0302
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2008

0805
著者のデビュー作だそうです。
出版元を見てわかるとおり、ミステリーであるから…歴史ミステリーということになるんだと思います。
そのものズバリなタイトルが、前から気になっていた作品です。

邪馬台国はどこにあったのか?

とあるバーにたまたま集った歴史家2人と歴史マニア(?)1人。
バーテンダーも含め4人で、毎回毎回、歴史論争が展開する、連作短編集です。

「悟りを開いたのはいつですか?」
「邪馬台国はどこですか?」
「聖徳太子はだれですか?」
「謀叛の動機はなんですか?」
「維新が起きたのはなぜですか?」
「奇跡はどのようになされたのですか?」

おさめられた謎は、以上の6つ。
いずれも、歴史マニアが素っ頓狂な説を主張し、歴史家のうち美人の女性の方が強硬に反論していくんだけど…結局は反駁しきれず、歴史マニアの奇想天外説に落ち着いてしまう…という、展開としては同じものが繰り返されます。

その素っ頓狂説が面白いんだろうけど…私はあまり好みではなかったかなぁ…。
ごめんなさい。
あくまで歴史の論文ではないのだから、それはそういうものなんだろうけど、
既存の説をひっくり返すには、短編という特質もありますけど、どうにも浅く感じてしまうのが否めなくて…。
ライトに読めて、面白いのは面白いんですけどね。
説が素っ頓狂なのは、別にいいんです。
でも、「おおっ!」ともっと驚愕する、アクロバティックな論証が欲しいなぁ、というのが、ぜいたくだけど正直なところ、かなぁ…。
短編でそれを求めちゃ、いけないかな、とも思いますけど。
(意図が違いますよね。作者の方の)

高校生のころ、高橋克彦さんの『竜の柩』を読んで、あまりの衝撃にひっくり返っちゃった…みたいなのを、つい期待しちゃいました…。
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