2008
1959年に河出書房より刊行された『現代人の日本史』シリーズの第二巻が、この本だそうです(文庫になったのは今年の春ですが)。
このシリーズは、一人の作家が一巻を書き下ろすという企画だったとか。
文庫解説で、遠山美都男氏が「今では考えられない豪華でユニークな歴史選集である」とおっしゃってますけど、まさにその通りだなぁ、と。
専門の史家でない方って、「歴史家」としての縛りがないせいなのか、見方が新鮮でちょっと変わっていたりもして(もちろん、知識量がハンパでない方もたくさんいらっしゃいますけど!)、興味津々な説を唱えられたりもするんですよね。
むかーし、某国営放送でやっていた「歴史発見」という番組でも、作家さんがたくさん出て独自の説も披露されていて、面白かったなぁ…!
それで、この『大化の改新』。
タイトルは「大化の改新」ですが、実際の中身は、雄略天皇の没後(5世紀後半)から天武天皇の治世終了までを扱っています。天皇を中心とする、中央集権国家の成立へと向かっていくころの歴史。大化の改新が出てくるのは、本の後半以降です。
読了して、一言。
「海音寺さんは、天智(中大兄皇子)をお好きでないのねぇ~」
全体を通じて、蘇我氏の評価が高く、中大兄皇子についてはなかなか辛辣…。
孝徳天皇、斉明天皇の影の薄いのも、ちょっと私には違和感がありましたけど、そこは人それぞれ評価が異なると思いますので。
蘇我氏好きの私としては、読んでいてワクワクする内容でした☆
『日本書紀』の記述に沿って綴られていますが、童歌(わざうた)ひとつにも丁寧に解説が付されていて、とてもわかりやすく、すいすいっと読めます。
本の後半は著名な出来事が多いので、前半の方が私は面白く読みました。武烈天皇から継体天皇のあたり、その大王位をめぐって、また史書の編纂をめぐって、いろいろと妄想がふくらみます。
でも、読んでいて、一番「へぇ!」と思ったのが、香木の名前。
正倉院に伝わる「蘭奢待(らんじゃたい)」。
聖武天皇が名づけたという、この香木の名前の中には「東大寺」が隠れているんですって…!
恥ずかしくも知らなかった…!
有名なことなのかしら…ホントだぁ…「東大寺」が隠れてます♪
このシリーズは、一人の作家が一巻を書き下ろすという企画だったとか。
文庫解説で、遠山美都男氏が「今では考えられない豪華でユニークな歴史選集である」とおっしゃってますけど、まさにその通りだなぁ、と。
専門の史家でない方って、「歴史家」としての縛りがないせいなのか、見方が新鮮でちょっと変わっていたりもして(もちろん、知識量がハンパでない方もたくさんいらっしゃいますけど!)、興味津々な説を唱えられたりもするんですよね。
むかーし、某国営放送でやっていた「歴史発見」という番組でも、作家さんがたくさん出て独自の説も披露されていて、面白かったなぁ…!
それで、この『大化の改新』。
タイトルは「大化の改新」ですが、実際の中身は、雄略天皇の没後(5世紀後半)から天武天皇の治世終了までを扱っています。天皇を中心とする、中央集権国家の成立へと向かっていくころの歴史。大化の改新が出てくるのは、本の後半以降です。
読了して、一言。
「海音寺さんは、天智(中大兄皇子)をお好きでないのねぇ~」
全体を通じて、蘇我氏の評価が高く、中大兄皇子についてはなかなか辛辣…。
孝徳天皇、斉明天皇の影の薄いのも、ちょっと私には違和感がありましたけど、そこは人それぞれ評価が異なると思いますので。
蘇我氏好きの私としては、読んでいてワクワクする内容でした☆
『日本書紀』の記述に沿って綴られていますが、童歌(わざうた)ひとつにも丁寧に解説が付されていて、とてもわかりやすく、すいすいっと読めます。
本の後半は著名な出来事が多いので、前半の方が私は面白く読みました。武烈天皇から継体天皇のあたり、その大王位をめぐって、また史書の編纂をめぐって、いろいろと妄想がふくらみます。
でも、読んでいて、一番「へぇ!」と思ったのが、香木の名前。
正倉院に伝わる「蘭奢待(らんじゃたい)」。
聖武天皇が名づけたという、この香木の名前の中には「東大寺」が隠れているんですって…!
恥ずかしくも知らなかった…!
有名なことなのかしら…ホントだぁ…「東大寺」が隠れてます♪
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