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2008

0720
ちょっと「弥五兵衛祭り」(?)です。

今日の1編は、前の「闇の中の声」とは違って、人間臭い忍びの弥五兵衛にお目にかかれます。

はじめてタイトルを見たとき、「やぶれ」の意味がよくわからず…実は、真っ先に、「なにかイヤなことがあって、やぶれかぶれになった弥五兵衛の話」だと思ってしまったんですよね。わは。
(本当は、「敗れ」の意味です)

作中、登場人物がセリフで「敗れ弥五兵衛」といっており、そこは漢字表記なんです。
でもタイトルは、ひらがな。
池波さんの文章は、平易な漢字でも殊更ひらがなで表記されているところが多く、そんなところも私は文章の雰囲気を大切にしているんだろうなぁ、と大好きなのですが。

このタイトルもひらがなであることに、なにか思いいれがおありなのかも…とも、考えてしまいます。
単に「負けた」「敗れた」ということだけでなく、それとともに、忍びの矜持も「破れた」ということ。
いろんな「やぶれる」を重ねているのかな、なんて。

もしかしたら、「やぶれかぶれ」も重ねられているのかも!!(…それはないよね…)


そして、初めて、素材や検索サイトさん以外で、リンクを更新しました。

なんだか緊張します…。
『真田太平記』をはじめて読んで、どっぷりはまった頃、「真田」や「信幸」というキーワードで検索したり、ふわふわネットサーフィンしていて、出会ったサイトさまです。
それ以来、ほとんど日参状態で…。
史料をたくさん読まれていらっしゃるので、その逸話を日記で拝見できるのも、また楽しくて。
「じゃあ、私も次、これを読んでみよう!」なんて、無謀にも手を出してしまうきっかけをいただいたり。

やっぱり歴史の史料って面白いですよねぇ…。
古代の史料は現存史料の数もある程度限られているしほとんど活字になっていて、ちょっとヘンなところはあってもいわゆる漢文なので、読みやすいのですけど、中世以降の史料は難しい…。

「古文書、読めるようになりたいなぁ」
と、博物館で日記や手紙などの原史料を見るたびに、切実に思うんですけど。
…努力が足りない…。

がんばろう!
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